台湾や中華圏における「坐月子」(産後ケア)について

中華圏の「坐月子」(産後ケア)文化(後篇)

エスプールロジスティクスの陳カク如でございます。

前回のコラムでは中華圏の独特な産後ケア文化「坐月子(ズオユエズ)」のことについて説明させていただきました。今回は現代の坐月子について、紹介させていただきます。台湾では産婦はどのようにして「坐月子」するでしょうか?

「月子中心」(産後ケアセンター)に約1ヶ月入居

現代の「坐月子」は様々な形態があります。福原愛さんが体験した産後ケアセンターはそのひとつです。台湾では産後ケアセンターは大人気で、妊娠が分かった時点ですぐに申込をしないと予約が取れないほどです。
では、産後ケアセンターはどのようなサービスを提供しているでしょうか?
産後ケアセンターに滞在すると、育児資格を持っているスタッフたちが24時間子供の面倒を見てくれ、1日5食の産後向けの料理も提供、さらに育児に関する授業(ママ教室など)も受講できます。
ただし、台北市の産後ケアセンター利用料金の相場は一日6,500~12,000元(24,000~44,000円)ととても高価です。

「月嫂」(坐月子をサポートする女性)を雇用

他の産後ケアの形態として「月嫂」を雇用するということがあります。「月嫂」とは家政婦さんのような女性のことを指し、坐月子活動をサポートしてくれます。月嫂に家まで来てもらい、産後向けの料理を作ってもらい、子供の面倒を見てもらいます。月嫂は毎日固定時間内(おおよそ8時間)で働きますので、費用は産後ケアセンターより安くなります。

「月子餐」(産後向けの料理)を注文

自宅で「坐月子」する産婦も大勢います。ただ、産婦は新生児の面倒を見るだけで精一杯、料理を作る時間などないのが実情。その場合、「月子餐」を注文する選択肢があります。「月子餐」とは産後向けの料理のことで、専門業者は「月子餐」を家まで届けてくれ、食器の回収まで対応しています。

どんな状況でも必ず行う「坐月子」

なお、予算がまったくない人は、自分の母親かお姑さんなどに頼むしかありません。そんな色々な形態のある産後ケアですが、台湾では「坐月子」をしない産婦はいません。仮に「坐月子」をしたくない産婦がいたとしても、やらない場合は母親やお姑さんに「非常識」と怒られます。そんな背景もあり、中華圏の産婦はみんな「坐月子」をします。

以上、中華圏の「坐月子」文化についてご紹介させていただきました。今回のコラムを通じて、台湾のことをもっと知っていただき、台湾に興味を持っていただければ幸いです!


執筆者プロフィール

株式会社エスプールロジスティクス

経営統括本部 企画開発課
陳 
珏如(ちん かくじょ)
あだ名:Ruru(るる)


台湾出身で、台湾のガイド資格(日本語)を持っています。大学は日本語を専攻し、大学院は経営学を専攻していました。
2018年3月にエスプールロジスティクスに入社し、経営統括本部に配属され、
現在は越境ECの営業サポートを担当しています。
常に好奇心を持ち、新しいことを知ろうとして、勉強し続けています。

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